スポンサーサイト

  • 2015.11.11 Wednesday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 0
    • -
    • -
    • -

    優しさ

    • 2014.03.25 Tuesday
    • 14:28


    活けてから暫く経ったガーベラが、力無く項垂れてしまっていた。花の重さに、茎はくの字に折れ曲がっている。僕は、その曲がったところに鋏を入れて、花を落としてやった。
    蜜の、甘い香りがする。落ちて尚、花の赤は鮮やかで、綺麗だ。いや、鋏を入れてからの方が、却って色が活きてきたようにも見える。矢張り、苦しかったのだろうか。
    僕は、彼女の心臓の、その鼓動を聞くのが好きだった。胸に耳を宛がって、その下で確かに運動するものの音で、今を流れる時間の、その長さを計った。不思議だった。限られたものだと思うと、悲しくも、また嬉しくもあった。短いとも、長いとも感じたその時間を愛した。
    また、その音が聞きたくなった。聞きたくなって、どうしようもなくなった。恋しくなった。苦しくなった。それで、この美しい花の鼓動を聞こうと思った。何の音もしなかった。変だと思って、鋏を入れた。心臓はなかった。音のする筈が、なかった。

    こんなことを、ここに書くのはどうかと思うけれども、それでも、会いたい。一目会いたい。
    また、声が聞きたい。あなたの弾くピアノが聴きたい。
    自分の心臓の、その鼓動で計るには、残された時間が、余りにも長すぎるように思うのです。
     

    スポンサーサイト

    • 2015.11.11 Wednesday
    • 14:28
    • 0
      • -
      • -
      • -
      コメント
      花が綺麗に裂けてますね
      図鑑の写真の様です

      赤い花は炎を思い出し、暖かいですね
      • しゃらはち
      • 2014/04/04 12:20 AM
      しゃらはち様、コメントありがとうございます。

      そうですね。時に、花々の赤は炎よりも赤く燃えて見えることがあります。自分の体の中を、こんな色をした川が流れているのだと思うと、
      また胸が熱くなってゆきます。
      • 2014/04/06 6:03 AM
      コメントする








          
      この記事のトラックバックURL
      トラックバック

      PR

      calendar

      S M T W T F S
      1234567
      891011121314
      15161718192021
      22232425262728
      293031    
      << October 2017 >>

      blog parts

      ファッションブランドコミュニティ「プーペガール」


      Twitter

      selected entries

      categories

      archives

      recent comment

      recommend

      links

      profile

      search this site.

      others

      mobile

      qrcode

      powered

      無料ブログ作成サービス JUGEM